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金融庁主導で商品先物復興に着手、「商品先物取引活性化協議会」発足へ

改正金商法成立直後に初会合、3省庁の実務者が“頻繁な議論”を
関西取が新システム稼働、東穀取は最後の農産物振興策を11月まで


衆議院・財務金融委員会(海江田万里委員長=民主)は8月29日、改正金融商品取引法案を審議し賛成多数で可決した。

この中で金融庁の松下忠洋金融担当大臣は網屋信介委員(民主)から示された清算機関、取引システム、差入担保(取引証拠金)の共通化案に対し、同法案成立後直ちに農水・経産両省と3省庁連携で実務者協議による「商品先物取引活性化協議会」を立上げ頻繁に議論しながら問題整理に取組んでいく方向性を明らかにした。

総合取引所に係る金融商品の中で商品先物取引に焦点を定めた金融庁主導の取組みとして、大きな注目を集めそうだ。同法案は参議院においてすでに7月27日の本会議で可決しており、衆議院本会議でも6日可決した。

なお衆院の財務金融委では自民・無所属の会に属する委員が、野田佳彦首相に対する問責決議事項に関連し委員会を欠席した。


網屋委員の質疑は時間一杯の20分近くに及んだが、「なぜ(総合取の取扱い商品から)コメだけを除くのか」「二重行政的な部分の排除はどうなったのか」等、3省庁にとって非常に答えにくい部分に切込んできた。

前者に回答した農水省の佐々木隆博副大臣は「試験上場中なので動向推移を見極めており当面総合取で取扱うことは馴染まない」と苦しい説明で、さらに「コメは特別な主食である」と語る。万有引力の法則や地動説同様、他者の異論を寄せ付けない絶対不可侵の常套句として農業団体がコメ上場前に率先して使った言い回しである。

後者に回答したのは松下大臣で、「取引所や業者の立場からみれば、許認可や行政処分、検査等、監督権限を行使する主体は金融庁に一元化されているから目的は図られている」と、農水・経産両省にとって寝耳に水のような仰天発言が飛び出した。上記の協議会発足に関する話が出たのはこの後である。

網屋委員は金融商品に跨がる共通項目の部分を一本化する目的について、「投資を円滑に行うためだ」と正論を述べたが、同時に「余計な何とか取引所をいくつも残すことはしないほうがいいのではないか」、最後には「天下りの温床となっている取引所はどんどんなくすべき」と言い放った。

網屋委員に“何とか取引所”と名指しされた関西取は、今月3日に新システムを稼働させたばかりである。来年2月に東穀取からコメを引受けるにあたり取引所の商号変更も予定しており、「堂島は先物取引発祥の地」を金科玉条に活性化を目指す。取引システムの開発はインタートレード(東京都中央区)で、もともと備えていたザラバに板寄せ機能を追加するという珍しい開発パターンとなった。ただザラバ部分は機能させず、当面板寄せ特化の形を取る。コメも板寄せ取引とするが、これは5月の臨時理事会で決定している。システムの開発費用は約1億5,000万円、運用経費は月額500万円弱とほぼ当初の計画通りに収まった。

コメの受け手が準備を進めれば、移管する側も実施時(来年2月12日)に少しでも市場を上向き状態にしたいという連帯意識が芽生えているようだ。東穀取は先物協会と協同で9月から11月まで(8月31日の夜間取引から11月30日の日中取引まで)の3カ月間、農産物市場の振興策を実施する。東穀取にとっては最後に手掛ける振興策となる。

内容は、東穀取農産物市場及び砂糖市場で一定枚数の売買を行った投資家(法人・個人問わず)を対象に、抽選でおコメ券・商品券等を贈呈するもの。対象商品は東穀取のコメ、トウモロコシ、一般大豆、小豆、粗糖の5商品で、期間中に5枚以上売買(仕切りを除く)すると応募資格が発生し、専用用紙または先物協会のホームページを通じて応募可能となる。賞品は抽選により、5人に10万円相当、10人に5万円相当、100人に1万円相当の商品券(おコメ券、全国百貨店共通商品券、旅行ギフト券から応募時に選択)が贈呈される。

これまで前例がなかった金融庁ルートから、商品先物市場復興にわずかながら曙光が差込み始めた。あとは、次期総選挙で与党に返り咲く流れが濃厚な自民党が民主党主導の政策にヘソを曲げて総合取への取組みが棚晒しされないことを願うのみである。

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